本日は、含み損が生じている銘柄について、前週の続きとして2020年度以降に取得したものを紹介していきます。
含み損の金額は2025年12月5日(金)時点です。
⑥ 帝人(3401)
取得日|2021年5月24日
取得額|1,667円(12月5時点:1,287円)
取得数|400株
含み損|△152,000円
配当金|50円(取得額ベースの税引後配当利回り2.40%)
取得して以降、業績が毎期毎期悪化し続けており、2024年度では営業利益以下赤字を計上しています。
2025年度では各利益段階で黒字を回復する予想を期初に出していましたが、中間決算の開示と合わせて各利益段階で利益予想を下方修正のうえ、減損損失計上により最終赤字の見込みとなりました。
ズルズルと泥沼にはまっている感じで、業績や配当水準の回復には非常に時間が掛かりそうです。
⑦ 住友化学(4005)
取得日|2022年7月5日
取得額|533円(同460.6円)
取得数|1,000株
含み損|△72,400円
配当金|12円(取得額ベースの税引後配当利回り1.80%)
当時の経団連会長の十倉会長が住友化学の出身でした。株式取得時点での税引後配当利回りは2.70%と目標に達していませんでしたが、経団連会長の出身企業でそこそこの配当利回りであったため持ってみたいという軽い考えで取得してしまいました。
化学セクターは改善の兆しはありつつも近年は業界全体として振るわずで、特に住友化学は持ち分法適用会社であったペトロ・ラービグ社が不調でさらに足を引っ張るといったの個別要因もあり、株価も配当も低位でした。
化学セクターには他にも割安(というより低位)な銘柄が見受けられますが、業界全体として調子が悪そうなので新規投資には二の足を踏んでしまいます。
⑧ クミアイ化学工業(4996)
取得日|2023年8月22日
取得額|1,079円(同686円)
取得数|600株
含み損|△235,800円
配当金|22円(取得額ベースの税引後配当利回り1.63%)
株式を取得した2023年度までは業績が好調に推移していましたが、2024年度から業績が悪化しており、2025年度も黒字は確保する見込みですが減益となり低位な着地となる見込みです。
2023年度までは特定の商品が好調で業績を押し上げていたようで、その効果が剥落してからは業績が悪化しているという状況のようです。
細かな決算内容の分析はせずに5年程度の業績推移を見て投資していくスタイルなので、今後も似たような失敗をしそうな気もしていますが、売上高が1,000~2,000億円規模やそれ以下の規模の企業に投資する場合にはあり得ることだと念頭に置いておいてもいいかもしれません。
⑨ 中山製鋼所(5408)
取得日|2024年4月12日
取得額|930円(同580円)
取得数|700株
含み損|△245,000円
配当金|13円(取得額ベースの税引後配当利回り1.12%)
鉄鋼業では日本製鉄やJFEスチールをはじめ高配当銘柄がいくつか見られますが、中山製鋼所も取得時点では50円の配当を出す計画としていて高配当銘柄でした。
しかし、鉄鋼業界は業績変動が大きくなか、中山製鋼所をはじめ各社とも足元では業績振るわず減配する企業も見られます。
とはいっても、中山製鋼所は電炉、日鉄やJFEは高炉であり生産方法が異なるので同じ土俵で比べるものでもないかもしれませんが。
数年単位のサイクルで業績の良い悪いが変動するため、鉄鋼業界全体として早く業績が上向いてほしいところです。
また、よく考えれば業績の変動が大きいと分かっているならば、そのときどきの業績や配当水準だけを見るのではなく、業績悪化時を想定して多少割り引いて評価することが必要かもしれませんね。
そんなこともあってか、日鉄やJFEは高配当で魅力的なのですが、なかなか手を出せずにいるところでもあります。とはいえ、いつかは業種の分散をきかせる必要が生じたときなどには鉄鋼セクターへの追加投資を考えてみてもいいかもなと思ったりしました。
⑩ MIRARTH HD(8897)
取得日|2024年11月22日
取得額|495円(同375円)
取得数|1,200株
含み損|△144,000円
配当金|21円(取得額ベースの税引後配当利回り3.39%)
取得当時は配当金が30円で取得額ベースの税引前配当利回りが約6%と非常に高い水準にあり思わず取得してしまいました。
今年度は減配予定としていますが、通期業績見通しは売上高+10.1%、経常利益△3.4%、最終利益は△2.5%の減益に留まりますし、1株あたり純利益は58円と相応の水準なので、△9円も減配する必要があるのか分かっていませんが、業績見通し以上に業況が悪化しているのでしょうか…。
業績見通しや減配の開示により株価も低迷しています。
同じ不動産セクターでは他社の業績は好調または堅調かなと思われるなかで、振るわない理由がイマイチ良く分かりませんが、業績も配当も株価も早く復活してほしいところです。
そうは言っても引き続き高配当な水準なので追加取得してみてもいいのかなと悪魔がささやいてきます…。
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