米国株 vs 日本株

運用方針

わたしは高配当株投資を行っていて、個別銘柄として保有している株式は日本株のみです。
世の中では米国株投資が昔から流行っていますが、なかなか手を出せずにいます。
おそらく、今後も個別銘柄として取得することはないんじゃないかなと思っているところで、本日はわたしなりの米国株投資と日本株投資の比較について簡単に書いていこうと思います。

身も蓋もないですがはじめに結論を書いてしまうと、米国株に手を出さない一番の理由は、シンプルに「米国企業のことは良く分からないから」です。
国内企業であれば、例えばトヨタ自動車(7203)やMUFG(8306)の株式を保有していて、これらの企業は何か動きがあればニュースになりますし、決算書等から財務状況を読み解くこともできます。

一方の米国企業を見てみると、例えばバフェットが投資している銘柄で言えばアップル社やコカ・コーラ社ならば国内でも馴染みがあるかもしれませんが、アメックスやバンカメ(Bank of America)等は利用している日本人は多くはないかなと思います。
そのため、まずどのような商品・サービスを提供しているか、どのような特徴のある企業なのかのイメージが持ちづらいなと感じています。

加えて、決算書を読もうと思っても、海外の決算書は読み方が良く分かりませんし配当金予想等も開示されているものなのかも分かっていません(調べていないだけではありますが)。
一応、10年ほど前ですが、仕事でドイツの自動車メーカーの決算書を読んで財務分析しなければならない時期がありましたので、全くの食わず嫌いというわけでもありません。
海外の決算書に触れたうえで、「これを見るのは無理だな」と考えているという状況です。

また、「為替リスクをどこまでとるか」という点も気になります。
今のドル円の為替水準が適正であるかは誰も正解が分からない状況かと思います。
しかし、現在は数年前と比較して非常に円安が進行していることは事実ではあります。

一時的に円高に振れるだけならば良いですが、仮に水準がもっと円高な水準が適正であり恒常的に円高となる「円安の是正」という形になると、ドル建てでの投資となる米国株は評価額が下がることになります。

また、円安であれば円ベースでの配当金も金額が大きくなります。
仮に現在は配当利回りが高く見える銘柄があっても、円高が進行すると配当利回りも低下することになると思っています。

ただでさえ株式投資では信用リスク(会社の財務状況に起因するリスク)により元本割れの可能性があるなか、更に為替リスクも負うのは複雑になってイヤだなと思っています。
結局、リスクテイクしたことへのリターンが利益になるわけで、わたしは「為替リスクをとらない」ということを志向していますので、その分リターンが落ちるのはやむを得ないと割り切っています。

ここまで、ツラツラとまとまらない感じで書いてきましたが、米国株の好調さにはちょっと焦りを感じるところもあるというのが実際のところです。
日本株だけに投資をしていると、例えば南海トラフ地震や首都直下型地震等が起きて国内経済がメインで大打撃を食らうような災害が生じると、一発でアウトです。
もともとは、現預金比率を高くしていて、国内で南海トラフ地震等の大規模災害が発生したら余裕のある現預金を投資に振り向けようと考えていました。
しかし、そう考えているうちに2~3年が経過してしまい、遊ばせている現預金が相応にあってもったいないなと感じるようになってきました。

そうしたなかで、ふと「為替リスクはとることになるけれど、海外株式を取得すれば国内の大規模災害の影響は限定的になるのではないか」と思い立ち、余裕のあった現預金でオルカンや米国のSCHD(高配当株で組成されるETF)をベンチマークとする投信の取得を進めようと考えるに至りました。
その結果、本年1月より新NISAを活用して120万円をオルカン、240万円をSCHD(の投信)に投資することで国際分散投資に近づけるようにしました。
核になる投資方針はあまり頻繁に変えない方が良いと思いますので、少なくとも新NISA枠が埋まり切る5年間はこのペースでオルカン等を取得していこうと考えています。
6年目以降は、360万円を投資しようとすると現預金が足りなくなるので、日本株投資のペースを抑えるか、オルカン等への投資をストップするかペースを緩めるか、いずれにするのは6年目に入る前頃に改めて考えようかなと思っています。

以上が、米国株ではなく日本株に投資することにしているわたしなりの考えです。
なお、米国株に焦点をあてて書きましたが、本来は日本株にも焦点を当ててメリットやデメリットを書いていかないと不公平ではありますね。
ただ、会社のレポートではなくて思うままに記録していくブログなので、この辺りでご容赦いただければと思います。
そんな駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

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