本日は、インデックスの効率性の源泉をどう考えているか、運用実績や運用方針とまでは言わないですが、わたしが思っていることを記載していきたいと思います。
はじめに、わたし自身の投資方針は高配当投資ではありますが、実際にはインデックスへの投資が最も効率的であり資産増加につながる投資手法であると考えています。
世の中的にもインデックス投資が最も効率的であるといわれており、例えば、ネットなどを見ていても、アクティブファンドや高配当株への投資をはじめとする諸々の投資先より、インデックスが最も効率的であるという意見を目にすることが多々あります。
おそらく、その論拠とされるのは「敗者のゲーム」という有名な著書であり、約280ページに渡ってインデックスへの投資が最も望ましいという考え方を述べています。
敗者のゲームでは、市場が急激に伸びるタイミングのことを「稲妻が輝く瞬間」と呼んでいます。
インデックスファンドへの投資を継続していると、この「稲妻が輝く瞬間」にも市場に居続けることができ、それによって恩恵を受けることで運用成績が良くなると述べられています。
では、ここでいう「稲妻が輝く瞬間」の「稲妻」とはどういったことを言うのでしょうか。
敗者のゲームでは、以下のように述べられています。
”S&P500指数のデータを使って過去75年間という長期間分析した結果を見ると、この間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60ヵ月間(900ヵ月という長期間のわずか7%だが)に達成されているという。
つまり、市場全体を対象に調査したところ、「900カ月のうち上位60カ月が株価上昇の恩恵の大部分を占めた」という実績になったということですね。
この実績をどう捉えたら良いかは難しいなと個人的には感じています。
敗者のゲームでも、上述の実績を受けて、この「稲妻の輝く瞬間」に市場に居続けていることが重要であると述べています。
しかし、わたしなりの理解では、この本でも「だからこそインデックスが最良である」とは言っていないと受け止めています。
個別株で同じようなデータ分析をしているわけではないので、「稲妻の輝く瞬間」のくだりだけでインデックスとそれ以外を比較することは適切ではないですからね。
では、敗者のゲームでインデックスが最良であると言っているのはなぜかというと、運用期間が長期になるほど、インデックス(具体的にはS&P500)の方が他のファンドよりも運用成績が優れているという実績があることに依ります。
となると、振り出しに戻りますが、「インデックスの方が他のファンドよりも運用成績が優れている」という実績が出ている「理由」は何なのでしょう。
他のファンドであっても「稲妻が輝く瞬間」に市場に居続けることはできるので、「稲妻が輝く瞬間」は理由にはならない気がします…。
というなかで、ここからはインデックスが効率的であるとの実績が出ていることに対する、わたしなりの考え方を書いていきたいと思います。
ざっくり言えば、わたしも「稲妻が輝く瞬間」に近いナニカが効率性の源泉であると考えています。
そのうえで、「稲妻が輝く瞬間」の捉え方や考え方に関してやや持論めいたものを持っているといったところです。
はじめにここ数年にあったシーンを振り返ると、2024年の頭には新NISA開始によるものか国内株式市場が高い成長率を記録しましたし、2025年にもAIブームが来て関連銘柄がけん引する形で国内株式市場は好調に推移しました。
「敗者のゲーム」に言わせると、こうした市場が急速に成長したり株価が上昇するタイミングが肝であり、それは「個別銘柄」に関する話ではなく「市場全体」を念頭に置いた議論なのだと思っています。
これに対して、わたし自身は「市場全体」ではなく「個別銘柄」の集合体として焦点を当てるのがいいのではないかと考えています。
2024年や2025年に市場全体が急激に成長したタイミングでは、おそらく市場の成長率を大きく、それこそ数倍といったレベルで成長した銘柄があったものと思います。
また、市場が停滞したり冷え込んだりしているタイミングであっても、個別銘柄に目を向ければ著しい成長を遂げている企業もあったはずです。
わたしは62銘柄に投資をしておりかなり分散化が進んできたと感じていますし、実際、日々の投資残高の増減は日経平均やTOPIXに近似するようになってきています。
しかし、それでも世の中には数多くの銘柄があるなか、実際にはカバー率は全然低い水準にしかないと思います。
そうしたなか、小型株や中型株のなかから急激な成長を遂げる企業が出てきたり、あるいは大型株であっても思いもよらないニュースで株価が大きく上昇するケースもあるでしょう。
そうした、個別銘柄ごとの果実は、いくら分散投資をしても全く拾いきれるものではないと思っています。
これが、インデックス投資であれば、小型株や中型株は加重平均にしてしまえば影響は少ないかもしれませんが、着実にインデックスのパフォーマンスを上げることになっているのだと思います。
その結果、小型株や中型株を中心とする多くの銘柄の成長の果実はインデックスに帰着します。
一方、インデックス以外の投資手法(つまりアクティブファンド)では、いくら銘柄を分散をさせても小型株や中型株の多くを投資対象に入れるまで手広く情報収集や企業分析ができませんので、この果実の恩恵を享受することができないということになるのかと思います。
わたしの投資先も2024年や2025年では大きく残高を伸ばしました。
そのなかでは、MUFG(8306)は金利ある世界の到来、SWCCはデータセンター向け需要の拡大などによって、それぞれ株価が4倍、5倍に成長してインデックスの成長率を上回りました。
しかし、株価が4倍、5倍の規模で成長した銘柄はそのほかに1つ、2つある程度です。
すべての株式を見れば、世の中ではさらに大きく成長した企業も多々あるものと思います。
そうした成長の果実をすべて享受するためには、インデックス投資が最適であり、最も効率的なのだと考えています。
もともと、リターンの源泉はリスクです。
そう考えると、インデックスには小型株や中型株といった大型株よりもリスクが大きい銘柄を含んでおり、リターンの源泉を抱えた状態なのだと捉えることができると思います。
そのうえで、インデックスでは大きなリスクを単にそのまま抱えるのではなく、銘柄分散をきかせることによってリスク軽減を図っているため、「リスクは抑えつつリターンを享受する」ということにつながっていると考えてもいいのではないかと思います。
改めて「稲妻が輝く瞬間」を引き合いに出せば、わたしは、この「稲妻」は市場全体をターゲットに稀に輝くものとは捉えておらず、銘柄単位で見れば日常的にあちこちで輝いていて、インデックスではそのたくさん輝いている小規模な「稲妻」をすべて包含することによって効率性の源泉としていると考えている、ということです。
最後に、、、
そこまでインデックスが効率的であると考えているならば、インデックスに投資すればよいのでは、と思われるかもしれません。
しかし、これまでも記載してきたとおり、わたしの目標は「Fireable」として「FIRE」できる状態になることです。
この「Fireable」を考えるうえでは「あと何年働いたら生涯にわたって年間●●万円を支出できそうだな」といった収支シミュレーションを行うことが重要です。
そう考えると、最も効率的であってもどの程度の成長を見込むことができるかの変数が多いインデックス投資を行うのは気が進まないところです。
高配当投資であれば、2025年度は156万円、2026年度は190万円弱といったように、「配当金」としてリターンを想定することができます。
したがって、わたしの投資目的に照らせば、最も効率的であっても予見性に劣るインデックス投資より、効率性は犠牲にしつつも予見性に勝る高配当投資のほうが合うなと考えています。
そのため、インデックス投資を否定するものではなく、むしろ効率的に資産形成を進めたい方にとってはお勧めしたいと思います。

-e1750861693764-120x68.jpg)