NISAの活用状況 ~新NISA~

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先週は、2017年5月から2022年1月まで旧NISAを活用していたことを書きました。
本日は今年1月から新NISAを活用しはじめたことについて記載していきます。

2022年2月からNISAを活用していないのは、非課税期間である5年が過ぎると含み損が出ていても損益通算されず税金が返ってこないなか、5年後に株価が上がっている銘柄を選定できる自信がなく、触手が伸びなかったことによります。
新NISAでは、非課税期間は期限なし、累計投資額は1,800万円と非常に魅力的な制度ですが、旧NISAを活用していなかったこともあり、新NISAにもなかなか手を出そうとの気持ちが湧きませんでした。

それが一転、2025年1月から新NISAの活用を開始することにしました。
この要因を振り返ると、主に以下3点ほどがあると思っています。
① 高配当投信という手段に気づいた
② 海外投資を選択肢に入れた
③現預金が厚くなった

ここからは、上記3点について記載していきたいと思います。

① 高配当投信
旧NISAを活用していた頃は個別株を取得していました。
昔は投資信託は信託報酬が大きいものもありましたし、アクティブファンドで値上がり益を狙っているものが多いとの先入観や誤解がありました。
また、高配当株を対象とする投信があることも知りませんでした。

しかし、実際には近年では信託報酬が低い投信や高配当株をテーマにする投信も多数出ています。
旧NISA時代には取得した個別株が値上がりするか自信がなく活用に二の足を踏んでいたのですが、投信を活用すれば銘柄分散が効くので「この個別株が値下がりしないか」と心配をする必要がなくなります。
S&Pも日経平均も10年20年単位で見れば一般的に成長するはずですし、積立を行うのであれば仮に株価が低迷してもドルコスト平均法で取得単価も抑えられるためダメージが減ることになります。
以上のとおり、投信を選択肢に入れたことによって新NISA活用の材料の一つになりました。

② 海外投資
かねてより現金を厚めに持っていて、新NISA活用前は約2,000万円を銀行預金として置いていました。
これは日本株への投資を前提に考えていたなか、いつか南海トラフ地震のような大規模な自然災害が起きれば国内株式は大幅に下落するであろうとの見立てから、大規模災害時に投資できるよう余力を持っておこうと考えていたものでした。
さらに言えば、せっかく国内企業へ投資しても南海トラフが起きれば一気に株価は下落して回復まで数年掛かってしまうと考えており、余裕があるからと株式取得に振ってしまうのも怖いと考えていました。

しかし、海外に投資することで南海トラフのような地理的なリスクは回避することができると気づきました。
①の投信という選択肢との組み合わせで、海外の高配当株を対象とする投信を購入することにより、南海トラフのような地理的なリスクを避けながら資金効率を高めることができると考えるようになりました。

③ 現預金比率
上述のとおり、新NISA活用前は銀行預金が約2,000万円ありました。
単純に資金効率が上がらずもったいないなと感じており、特に新NISAのようなゲームチェンジに近い大規模な節税制度ができたなかで銀行預金を遊ばせておくのももったいないなと思っていました。

新NISAでは最速で最大限投資しても5年で1,800万円ですし、その期間に引き続き銀行預金が積み上がる可能性もあるなか、早めに新NISAを活用した方が良いだろうなと思ったりもしました。

以上3点が新NISAを活用しはじめた主な理由ですが、とは言え実際にはそれだけではないのも事実です。

新NISAで投資できる年間360万円のうち、120万円はより安定的な運用を想定した「つみたて投資枠」であり、こちらはオルカンで投資をしています。
一方、残りの240万円は「成長投資枠」として米国の高配当株を集めたSCHDという投信に投資をしています。
オルカンは分配金はありませんが、高配当株を集めたSCHDは四半期ごとに分配金が支払われます。
新NISAを活用しても10%の外国所得税を課されるなか、SCHDについては税引後利回り2.8%を確保してほしいと考えています(四半期ごと分配のため各0.7%の分配金が出ることを想定)。

となると、SCHDにより年間で240万円×2.8%=67,200円の分配金が入ってくることになります。
配当金を含めて年間600万円を貯める計画としているなか、この分配金も加算することにしてその分を贅沢しようかなと思ったというのが本音です。
その意味では、新規投資は400万円+配当金としていたところ、実際には640万円+配当金となるため投資のスピードが非常に加速してしまうのですが、そこには目をつぶろうかなと思っています。

そんなこんなが新NISA活用を開始した経緯です。
今年の1月からせっかく制度を活用しはじめたので、制度活用がプラスになるよう、オルカンなりSCHDなりには値上がりしてもらい、制度を活用しない方が得だったということにならないようになってほしいなと思っています。

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