持ち家 vs 賃貸

雑記

最近、バイクを買った話などを書いているので、本日は家を買ったときのことを振り返りたいと思います。

わたしが家を購入したのは昨年でした。
もともとターミナル駅から徒歩10分程度の3LDKに家賃10万円で住んでいました。
賃貸暮らしの頃は、奥さんがかねてより「ペットを飼いたい」と言っていて(それこそ数年前から)、特に聞く耳持たずの状態でいました。

しかし、資産形成のシミュレーションをするなか、45歳で資産1億円の大台に乗る確度が高まったことを背景に消費を増やす方向に切り替えることにしたことを受けて、賃貸で月額15万円までなら引越ししても良いかなと考えはじめました。
そのようななか、たまたま奥さんが中古マンションのウェブ広告をクリックしたら、住宅ローン返済や管理費などの住宅関連費用を入れても15万円程度で築10年程度で近場の3LDKが買えることが分かりました。

賃貸で住んでいた頃は、角部屋かつ1階が駐車場になっている2階で、特にわたしの部屋はエアコンも設置できず夏冬の暑さ寒さが厳しい部屋でした。
加えて、スナック的なお店も近く、窓を開けがちになる夏場は夜中の1時過ぎにB’zのウルトラソウルを叫ぶ声が聞こえてきたり、生活環境はなかなか劣悪でした。

一方、中古で買ったマンションは気密性が高く、暑さ寒さで苦しむこともないですし昼も夜も静かです。
また、ゴミは24時間出せますし、生ゴミを粉砕してくれるディスポーザーが付いていたりと非常に便利です。風呂場も暖房が付いていて冬も快適です。
このような家が4,000万円台(百の位は四捨五入すると切捨てになる)で買えたので非常に満足しています。

SUUMOなどではよく持ち家か賃貸かの特集が組まれたりネットでもよく論争されています。
しかし、あくまでお金の損得だけで語られていて、購入すると内装のグレードが上がることはあまり考慮されていない気がしています。

わたしは築10年の中古マンションを35年ローンで購入したので、ローンを返済し終わるまでの35年間を平均値にした17年に、購入時点での築年数10年を加えると、平均築27年の家に住むことになると考えてよいと思います。
そう考えると、今は賃貸よりも内装が良い期間を享受できるけれど、将来は賃貸よりも劣化した家に住むということなのかもしれません。

しかし、おカネは掛かりますが将来はリフォームすることが可能です。
水回りをリフォームするとだいぶ変わりますし、壁紙やフローリングを貼り替えるだけでも非常にきれいになります。
意外とリフォーム代金は高くない印象でしたので、娘が巣立った10年強が経ったら間取りの変更を含めてやや大きめのリフォームをしても良いかなと思っていたりします。

持ち家 vs 賃貸というテーマからは外れますが、おカネの観点でさらに記載すると、わたしはauじぶん銀行の変動金利0.264%で住宅ローンを借りました。
たまたまですが、資産を3%で運用した場合のリターンと負債を35年で借りたときの返済金額がほぼ同じになりました。
具体的には、4,000万円をローンを借りると返済額は月額10万円程度、年額120万円程度になります。
これに対して、同額の4,000万円を3%で運用すれば、120万円のリターンを得られることになります。

したがって、0.264%で35年間借りて同額を運用し続ければ、35年後には元手の4,000万円がまるまる残るため、住宅購入時には自己資金を充当するのではなく借入金で賄った方が得になります。
借入の0.264%と運用の3%で鞘を抜くというだけなので、借入をした方が得であるのは当たり前ではあるかと思います。
しかし、借入期間35年、金利0.264%という条件では、毎年の返済と運用益の金額が同じになるというのは驚きました。

また、将来のことは分からないですし、様々な影響があるかもしれないので引き合いに出すのはフェアではないかもしれませんが、住宅価格がこれだけで上昇しているなか、やはりインフレを考慮するという観点もあるかもしれません。
東京23区では1億円出しても満足な新築住宅は買えない時代になってしまいました。
住宅バブルなのか、今後も上昇し続けるのかは分かりませんので、住宅価格は別としても、少なくともインフレは定着したと考えてよいと思っています。

そう考えると、短期・中期で見れば住宅価格が下がることはあるかもしれませんが、10年以上の長期で見れば住宅価格は上がることになると考えています。
住宅価格が上がれば賃貸の金額も上昇するでしょう。
そうなればすでに住宅を購入してしまった方が価格上昇の影響を受けづらくなります。
インフレによって住宅ローン金利が上昇すれば、変動金利で借入していると返済額は増えますが、購入から年月が経過するほどローン残高は減って金利上昇の影響は少なくなります。

世の中では、住宅は「持ち家」か「賃貸」かで論争になりますが、わたし自身は上記のとおり「持ち家派」です。
45歳で資産1億円を達成して、いつでもFIREできる「Fireable」な状態を実現できたら、その後はボーナスステージだと考えているので、46歳以降も働き続けるならば、リフォームしてより便利な住環境にしたいなとも思っていたりします。
また、35年ローンによって70歳超まで借金を抱えることになっているので、46歳以降では一部繰上返済をして月々の返済を減らすなり、早く完済できるようにするなりといった選択肢もアリかもしれないなと思っています。これは合理的ではなくて完全に気持ちの問題です。
賃貸であれば引越しして新たな土地を開拓するといった楽しみもあるかもしれませんが、持ち家は持ち家でこんなことを考えたりもできて楽しいところです。
購入から1年以上が経ちますが、いまだに購入したことに満足感を感じることができていますので、長続きしてくれるとハッピーだなと思います。

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